お風呂と髪の毛を切り終わり、

「キレイになったね~。おや♡すごく美人じゃないのー。」

「ありがとうございます。」

「こんな服でもいいかな?」

見せてくれたのは、ワンピースだった。上の色はベストのようなかんじの部分が青で、そでや、下のスカートが水色だった。

このおばさんの名前はナタというらしい。
皆、ナタやナタおばさんと呼んでいた。

「あの、すごく嬉しいです。」

「そぉ?ユアちゃんのイメージで縫ったんだけど。」

「ぬう……?」

「あ、知らない?この針とか、糸とか…あぁ。あと、これはミシンっていうのよ。あとこれは型紙で……」

「……。」

ただポカーンと聞いていた。私の知らないことがまだやっぱりたくさんあるのだなと思った。