「何かあるの?窓の外に」
「ん?いや?」
「そか」
あたしはもう1度ノートを写そうとしたとき、廣クンは呆れ声で呟いた。
「嘘。あるんだよ」
「そか」
何とかノートに写せた…と一安心して、廣クンにノートを返す。
「んで、何があるの?」
「やっぱ何でもねぇ」
「?」
窓の外を見ようとしたとき、廣クンが止めた。
「見ちゃダメ」
「何でぇ?」
「きっと腰抜かすから」
「余計気になるっ」
「あ、よせ!」
やっとの思いで、外を見ると、そこには―…。
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