いつものクラスの古びたドアを開ける。



「おはよ・・・。」



そういって、自分の席に重い鞄を下ろした。



「まどかぁぁぁぁぁぁ!!!!おはよん☆」



走って私の席に来ると、手をひらひらさせた。


朝からフルパワーで元気な女の子。

  あや。



クラスで目立たないといっても、全くいないというわけではない。


でも、私にとってあやは唯一の友達だと思う。



「おはよ。」



そう言い返すと、あやはフッと太陽みたいな笑顔で笑った。



あやとは違う中学校だったけど、高校で同じクラスになってから、初めてできた友達。


とっても可愛くて、あや目当ての男の子もチラホラいる。


でも、そんな可愛くて陽気な性格の裏腹に、ちょっとわがまま・・・。


それに、両親はどっかの有名会社の社長って聞いた。


正直、自分でもあやはすっごく可愛くて、もてるのも無理ないと思った。