見えた映像は
小さな2人の手で。

女の子と声を揃えて
ゆびきりをしていた。



「…い、伊吹くん?」

「?!」


ビクッと身体が震える。

顔を上げると
気まずそうに水木が立っていた。


「体調悪いの?凄い汗だけど…」

「…………」

「保健室の場所分かる?体育は休んだ方がいいんじゃない?」

「み、ずき…?」

「え?」