そのあと電車に乗り込んだ私は
ボーッと窓から景色を眺めていた。

涙は止まっても、

心の傷は負ったままで。


日向くんへの気持ちは消すって
決めたばかりなのに…

さすがにあの光景を見るのは
予想にしてなかった分、

衝撃的過ぎた。


私が日向くんへの気持ちを
消すということは、

あんな光景を見ても
平気にならなければならないということ…



「唯…」

「……ちぃちゃん…私、頑張らなくちゃだね」

「?」

「もっと、強くならなきゃダメだ」