もう1人…?

ホッとしたのも束の間、
嫌な予感が身体を駆け巡る。


「さっき話した奴は別のクラスなんだけどさ、そいつが言うもう1人ってのが同クラなんだよ」

「え…?」

「水木って言う奴なんだけど」


ドクンと心臓が跳ねた。

“水木”

聞き覚えのある名前。


『俺、水木唯って奴と約束してるんだ』


そう話しながら笑う
昔の日向が、

脳裏に浮かんだ。