日向くんは、

『誰?』

私を覚えてない…!


「え、水木!?」


私は日向くんから返ってくる
言葉が怖くて、

思わず廊下を飛び出した。

後ろで宮崎くんが
私を呼ぶ声が聞こえても、

足を止めずにただ走った。


「どうしたんだ?水木…」

「………」

「お前、水木と何かあった?」

「…水木?って、アイツ?」

「は?」