私は唇を噛み締めて
ただ頷いた。


いつかまた会えたら、

その時はまた笑顔で
話せるって…

思ってたんだけどな…


「…はぁ、何の意味もなかったんだね」

「唯…」


この4年、

日向くんを忘れた日なんて
1日もなかったのに…

小さな紙も、
タオルも、

大切にしまって置いたのに…



何の意味もなかったんだ…


「日向くんが忘れないでって言ったくせに…」


覚えてたのは、
私だけだった……