次はいつ会えるのか分からない。

もしかしたら、

会えるのはもう
これが最後かもしれない。

幼いながらに
そう思うと涙が滲んで。

だけど、

私は必死に涙を堪えて
必死に笑った。


すると、

キミはポケットから
小さい紙を取り出して、


「いつでも電話してきて」

「!」

「あと、俺のこと忘れないで」


キミがいつも使っていた
タオルと一緒にそれをくれた。


「…ん、うん!絶対忘れない!」

「うん」

「「じゃぁ、ゆびきり!」」



そして小さな手で
ゆびきりをした私たち。


“絶対忘れない”


会えなくなっても、

キミが遠くへ行っても、

心は離れないって本気で
この時は思ってた…