放課後。


「水木!」

「あ、宮崎くん」

「ごめん、職員室に行ったら長引いた」

「ううん、大丈夫」



下駄箱に息を切らしながら
宮崎くんがやって来て、

私は笑った。


時刻は6時過ぎ。

外はもう暗くて、
風が冷たい。



「寒くない?」

「うん、私体温高いから」

「はは、そうなんだ」