サラに手を引かれながら
もう、誰もいない教室に連れていかれた


いつも授業をうけていて
使いなれているはずの教室が
なんだか空気が重くて
とても居づらい空間に感じた。


教室の外のみんなの帰っている姿が窓から見える。


お互いの息づかいだけが
教室に響く



数分の沈黙を破ったのは
私だった.




「えっと、サラ?どうしたの?」




同じクラスだとはいえ
いつも一緒にいるわけではないサラとは
少し距離が離れていて


どう接するべきか悩んでしまった。