…ていうか、
遂に西垣さんが三鷹くんに告白を!?
唯一、三鷹くんに告白をしていなかった彼女。
やっぱり三鷹くんのことが好きであろう西垣さん。
放課後の呼び出しなんてもう90%告白だよ。
…三鷹くんって知ってたけど本当にモテるんだね。
「やらしーね」
「うるさい澤村さん」
「…告白…っぽいね」
私が恐る恐るそう言うと、三鷹くんはふと私をまじまじと見つめてきた。
え、え?
どうしたの?
「……田中さんは告白だと思う?」
「えっ…う、うん」
「そう」
「…??」
なんだったの?
なんで聞いたんだろう。
さっきの全く無意味なやりとりだった気がするけど…。
「じゃ、じゃあ三鷹くんは今度またどっか食べに行こうよ。今日は残念だけど」
私が慌てて言うと、三鷹くんはいつものようにニッコリと微笑んだ。
「お気遣いどうも。誘ってくれてありがとう」
……きっと今日、三鷹くんには彼女が出来る。
西垣さんという、とっても可愛い彼女が。
果たしてその“また今度”という日が来るのか。
彼女が出来たら、もう私達とは…。
や、やめよう!
これ考えるのやめよっ。
考えれば考えるほど落ち込む気がする。
あれ? でも、
私三鷹くんに勉強教えてもらう約束してるんだけど…。
これも…なくなるのかな。
「…三鷹くんはどう思ってるんだろうねー」
ボソッと三鷹くんに聞こえないように私の耳元で囁いた菜々。
きっとそんなものは分かるはずはないんだけど。
恐らく、西垣さんと同じ気持ちなんだと思う。
どうせ両想いなんだ。