「う……ふ、っう……」
泣くことしかできなくなって。
体はもうボロボロだった。
青や紫に腫れ上がる肌。
歩く力なんてなくて、しばらくじっとその場に座り込んだままだった。
「そろそろ、帰らなきゃ……」
ゆっくりと空を見上げるともう暗くなり始めていた。
私は壁に手をついて、必死で起き上がった。
お母さんには、見つからないようにした。
お風呂は染みて、寝るときでさえ怖さを知った。
1人で寝るのが怖くて、誰かにそばにいてほしいと心の底から思った。
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