「じゃ、じゃあ練習しよか」 そう言うと、 「ねぇ」 ビクっ……。 なんだかさっきとは、少し違う声。 雰囲気が違っていた。 「は、い?」 話すと同時に顔が近づいてきた 「さっき会ったよね?」 耳元で話す波佐くん。 だけど、私は波佐くんを見たことがない。 「会いましたっけ……?」 次の波佐くんの言葉に私は理解できなかった。 「さっき 俺とぶつかったよね?」