その次の日になると、奈々と柊くんが心配して私の机の前まで来てくれた。
「蓮菜! 昨日大丈夫だった!?」
「すぐ帰っちゃうから心配したよ〜」
と泣き真似をする柊くんをスルーして奈々に私は言った。
「うん、ごめんね昨日は。もう大丈夫だから。気にしないで」
「大丈夫大丈夫! 気にしないから!」
奈々に言ったのに横から柊くんが満面の笑顔で返事した。
「今のそれ私に向けてだと思うけど……?」
「はぁ!? なに言ってんだよ」
と私の机の前で言い合いする2人。
結局柊くんが弱っていった。
昨日の勉強会から2人はよく話すようになった。
私はチラリと左側の席を見た。
相変わらず寝てる……。
心配すらしてくれない。
西垣くんにとって、私はどうでもいい存在なのかな。