例え友達の奈々だとしても、誰であろうと、西垣くんといる人がイヤなんて……



最低だよ、私。


あぁ、だめ。


涙が出てきた。

「あれ、蓮菜ちゃん。どこ行くの!?」


柊くんが私に声をかけた。

その反応で私の方を見る、西垣くんと奈々。 


「……ちょっとトイレ」

だけど私は、イスから立ち上がって、俯いたまま、外へ飛び出した。