「……っ!?」

気づいた時には、もう遅かった。


「お前、なにしてんの?」

寝ていたはずの西垣くんにその手を掴まれた。


「いや、あの…ゴ、ゴミがついてて!」

そんなウソをついた。


お願い。

バレたくない。


気づかれませんように。


「あぁ、そう」

はぁ。よかった。


なんとか誤魔化せた。