「おー、来たか。これが届いた全部の荷物だ」 先生の隣に置かれた教科書や体操服。 重そうだけど、なんとか全部鞄に入りそうだった。 「んじゃ、山中。もう帰っていいぞ」 用が済み、先生が仕事にとりかかろうとしたが、私は聞きたいことがあり、先生を止めた。 「あの、先生」 「ん? なんだ?」 先生は不思議そうな顔をして、私の方へと振り返った。