震える手。

震える足。


震える体。


病院の椅子に座り、今にも現実を受け止められない自分がいた。



『…たの…む……や…くな…‥…』


あの時必死に伝えようとしてくれた悠真。


きっとこれは、“頼む、約束な”そう伝えたかったんだ。

誰かが呼んだのか、俺の代わりに救急車を呼んでくれたのか、いつの間にか悠真は病院へと運ばれた。


俺も悠真と一緒に車に乗ったけど、もう記憶なんてない。


悠真は俺の事、憎んでるよな……?


そっと、手についた悠真の血を見る。



ごめん…

ごめんな……。