《あぁ、話せるよ》

とだけ、俺は返事した。


すると、1分もしないうちに、返信がきた。


《わかった。じゃあ公園で待ってる》

俺はすぐ、悠真たちとよく遊んだ公園へ向かった。


そこには、悠真がもういた。


「わり、どうした?」


「あのさ、蓮」

「ん?」


悠真の顔があの時々見せる、悲しい顔になっていた。


「花梨の事どう思ってる?」


「んと、幼なじみだけど」

俺はそう答える。


「……花梨、お前の事好きなんだってよ」


は?

つか、なに悲しそうに笑ってんだよ。


「んなわけあるかよ。お前ら付き合ってんだろ?」

「花梨は最初から、俺なんて好きじゃない」


「……どういうことだよ」


「俺は花梨が蓮を好きな事知ってた。でも、それでも俺は花梨が好きだからいいって言った」


「なんで……」


「付き合っていれば、次第に好きになってもらえるって、そう思ってた。でも無理だった」


「………」

俺はなにも答えることができなかった。


「なぁ、蓮」