「うーん、表情……? の事とか」

あ……。


「……笑ってるほうがいい…って」

「そっか。最近蓮、冷たくなったからさ」


柊くんにまで…そうなんだ

私、なにしてるんだろ。

「西垣くんって……どして笑わないの? 笑っていても悲しくだし」


なんとなく、聞いちゃだめってわかっていた。


だけど、西垣くんの事、知りたい。

柊くんなら、なにか教えてくれる。

そう思った。


「んとね、……あ、ここじゃなんだから、近くの公園行って話さない?」

私は、ここが学校だったということを忘れながら話していた。


「あ、うん。そうだね。」

そして、ほんの3分くらいでついた公園のベンチに2人で座って、続きを話した。


「蓮はね、笑わないんじゃないよ」

「え?」

「蓮は、笑うこと許されない、幸せになっちゃだめだって思い込んでるから」

「どして」


「そうなったのは全部、蓮の過去のことなんだ」

「過去?」


「そう。ね、蓮菜ちゃん」

「ん?」