「関係あるよな? だってお前、昔からこの女が好きじゃん」
そう言って優くんは私の手をグイッと引っ張ってきた。
そして……。
私の首の前には
「え、ナイフ……?」
「はは。蓮菜ちゃん。今から殺されちゃうんだよ」
少し動けば当たってしまう。
私ほんとに殺されちゃう……!?
イヤだよ。
そんなのイヤ…っ
西垣くん、助けて……。
「お前いい加減にしろ」
そう言って、西垣くんが動こうとすると
「なんでわかんねぇの? 動いたらこの女殺すよ?」
その言葉で止まる西垣くんに対し、ずっとケラケラ笑う優くん。
「なんでナイフなんて持ってんだよ」
「悠真を殺した代わりにお前の大事なもんを奪うんだよ」
お願い。誰か助けてっ。
死にたくない……!!