「イヤっ……! 優くん変だよ、離して」

手を動かそうとするが、優くんの力が強すぎて動くことができない。


「俺さ、言っとくけどアンタなんか好きじゃないんだけど、まさか本気にしちゃった?」


さっきから優しく言ってた蓮菜じゃなく、アンタって呼ぶ優くんが怖くて仕方なかった。


「ねぇ、蓮菜……」

そしていきなり呼ばれる私の名前。


「………」


「キス……しよっか?」


……イヤ。

気持ち悪い……。


そう思っても優くんは近づいてくる。


やだよ…っ!!



お願い。

西垣くん……助けて!!