着いた場所。

それは本当に人気のないところで、空き教室みたいなところだった。


でも、ここのなにがいいのか私にはわからなかった。


すると、突然……。


──ドン

「きゃっ……!」


なにが起きたのか、私には理解できなかった。

目の前には、優くんがいた。


顔つきがいつもと違って怖かった。


優くんは、私を古くなった机に押し倒して、力強い手で、私の手を抑えつけた。 


「……クク…っ」


「ゆう、くん……?」


「……ほんとアンタってばかだよねー」


え……?

こんなの優くんじゃない……!?


イヤだ。

怖い……!!