とっさに、角に隠れた。

私がいると知らない2人は、そのまま話を続けた。


「いいのかよ! 花梨のこと」


……花梨?

花梨さんってもしかして、体育際の時、西垣くんといた、あの……彼女?


「俺の勝手だろ。お前に俺のなにが分かんだよ」


西垣くん、怒ってる?


「じゃあ蓮菜ちゃんのことも、もういいのかよ?」


私……?


「なんであいつが出てくるわけ?」

「蓮にとって蓮菜ちゃんは特別だろ」


「ちげーよ」

わかってるよ……。

そんなこと。


「じゃあなんで、蓮菜ちゃんには笑って…「うるせぇよ」


西垣くんが、柊くんの言葉を遮った。