【ねぇ雅也?ラブレター送って?】


【ごめん…断る。
だって綾乃、それで俺と最後にするつもりだろ?】


…やっぱり見破られたか…

返事ができなかった


【違うなら違うって言ってくれよ!】



そのまま一晩彼からのメールはなかった


自分で決めた事なのに

気持ちをコントロールできなかった

ワインセラーからワインとシャンパンを取り出すと

ひっそりとしたリビングで一人飲み始めた


酔ってわからなくなって
眠ってしまえばいい…

彼の事を考えなくてすむように


酔いたい…


…酔えなかった……