4月も半ばを過ぎ 新学期も始まっていた
私は駅のロータリーに車を滑らせ 改札口に目を懲らす
昼から振り出した雨は、夕方になって一層激しさを増し 槍のようにフロントガラスを打ち付けている
娘達は今朝あれ程言ったのに、傘を持たずに出かけていった
「迎えに来てあげるなんて、過保護かなぁ…」
…大きなため息をひとつ吐き出したその時
携帯のバイブが勢い良く鳴り響いた
…またか…
憂欝な気分でメールを開く
それが 彼“雅也”との最初のコンタクトだった
私は駅のロータリーに車を滑らせ 改札口に目を懲らす
昼から振り出した雨は、夕方になって一層激しさを増し 槍のようにフロントガラスを打ち付けている
娘達は今朝あれ程言ったのに、傘を持たずに出かけていった
「迎えに来てあげるなんて、過保護かなぁ…」
…大きなため息をひとつ吐き出したその時
携帯のバイブが勢い良く鳴り響いた
…またか…
憂欝な気分でメールを開く
それが 彼“雅也”との最初のコンタクトだった