ピクッ。

「あ、お待たせ」
ユウトだ。


「お待たせって…
ほんとに待ったんですけど」
厚手のコート着て、
マフラーもつけてたけどけど
体は完全に冷えてた。


「いやーごめん。
すぐ出たらなんか変かなと思って
タイミング見てた」
そう言ったあとユウトが笑った。


「何よ」