「何?」
少しだけドキドキした自分がいる。
何を言われるんだろう…
そう思った瞬間

「…名前なんだっけ」


シェリートニックを吹き出しそうになった。


「ごめん…」
申し訳なさそうにユウトが答える。

「あ、いや…大丈夫。」
一度呼吸を整えて言った。


「ミナ。加藤ミナ」