「そんなこと言っちゃって~
あんたB組の関口くんカッコイイーってゆってなかったっけ?」


「それがね、関口くん好きな人いるんだって!元気で明るくて、ちょっと抜けてる人・・・って言ってた。誰だろ~~泣泣」


「へえ~・・・誰だろね?笑」



ゆりはそれが自分のことだって

気付いてないみたいだけど。




「なに笑ってんのよっ~!!・・・それより舞は?」

「なにが?」

「なにが?じゃなくてっ!恋よ恋!いい人見つけた?」

「うーん・・・、いないかな」

「ふ~ん。まあ、誰かいい人見つけたら言ってね☆」

「みつけたらね~」




毎日いろんなことを話しながら学校に行く。

そんな毎日がとても楽しくて


これが青春なんだなーって思ったり。



このころのあたしは、
このあとに起こるの恋のことなんて

知るよしもなかった。