「おー!ねぇ、俺2つとも食ってい?」
大好物の雪見だいふくを見てテンションの上がっている紫乃を横に俺は、空皿を洗っている。
「好きにしろ。俺、あんまり雪見だいふく好きじゃないし、横のパピコ食う」
「んじゃ、遠慮なく!」
紫乃は、雪見だいふく片手にリビングに戻っていく。
俺は、空皿の最後の一枚に手を伸ばした
「なぁ、悠斗。
ほんとに、優雨ちゃんと付き合いたいの?
彼女、結構な人間嫌いだと思うけど」
突然投げかけられた質問に、俺は戸惑っていた。
協力すると言っていた、紫乃の本心が分からない。
「何だよ、急に」
「いや…何かふと思いついて?これで」
雪見だいふくを頬ばり、リスのように頬が膨らんだ状態で紫乃はテレビの画面にうつされたイジメ問題を指さしていた
俺は…何も言わず皿を洗った。