「はよー、悠斗。今日の朝飯何」
友人の紫乃を室内に招き入れ、俺は2人分の食事を机に並べる。
「目玉焼きとウインナーと…昨日の残りのマカロニサラダと肉じゃが。あと、トースト」
「いつも通りパンだな」
「嫌なら食うな」
「嫌とは言ってない」
なんて日常化しつつあるやりとりをしたあと、並べられた食事にてをつける
「相変わらずの味」
「不味いって?」
「いや、悠斗の味?」
「なんだそれ」
紫乃と食卓を囲むようになって、何年になるだろう。
両親が早々に仕事に行ってしまうため、家にはいつも1人だった。
「今日、何時行く?」
「ん?いつも通り」
コーンスープを飲みながら、俺は紫乃に答える
紫乃の前に置かれた皿は、もうすでに空になっていた。
「美味しかった、デザートなに?」
「お前、デザートまで食う気?冷凍庫に紫乃の好きな雪見だいふく入ってる」
「マジで?んじゃ、食べる」
空皿を手に持って、紫乃はキッチンへ行く
俺は、コーンスープだけを机に残し、空皿を洗うため紫乃に続いてキッチンへと入った。