時刻は8時を過ぎた頃、学校まで通う全ての道が自転車で混雑する。
毎朝、それを部屋のベランダから観察する
もう、何年も前から俺の日課になっていたりする
それは、退屈な毎日を変えるために必要なこと。
「紫乃ー!」
ベランダから見る人並みに、俺は友人の名を叫ぶ。
「おー!」
「朝飯食うなら来いよ」
紫乃が、住宅街に入る道に入ったのを確認し、俺の日常は始まる。