本当に好きなんだな、バスケ。


出逢って間もない私でもわかる。




「そんなに、好き?」

私も笑顔で話すことができるようになってきた。


「…あぁ。」

そう言ってまた、ふわっと微笑んだ。


その瞬間、私は胸が高鳴った。
心臓がいつもより早く動いている。


顔に体温が集まって顔が熱くなるのわかる。



なんだろう、これ…。


もしかして、私…木下君のこと…


だめ、百華。
ただの気の迷いよ。


『恋』なんて二度としないって決めたでしょ。


もうあんなに傷つくなら誰も本気で好きになんかならないって決めたじゃない。