「誰が、チャラチャラした女たらし、だっけぇ?」


…まさに今の図は蛇に睨まれた蛙状態。


…し、東雲君怖いよ〜。



「…さ、さぁ?」

私は冷や汗を流しながら返答する。


「ま・さ・か、俺とか言わないよね?」

「めめめめめっ…滅層もございませんっ!!」


うわ、これ絶対にバレたよね。
あーあ…。


「ふーん、じゃあ、誰?」


にこやかに聞いてくる東雲君に私はふと思い浮かんだ人物の名前を出す。


「…っ、き、木下君だよ!!木下君!!」


「…あ?」

そして、木下君までもがそこにいたのを気付かずに…。


神様仏様、いるならどうか私をお助けください。