それでも、話しかけないと校門前は邪魔になる。 腹を括って近寄り、話しかけようとして気づく。 百華が震えていることに。 何を考えてるのかはわからないが、またどうでもいいことを考えているのだろう。 こいつのことだから、迷惑だとか思われるんじゃないか、とかそんなことを考えているだろう。 こういう時は頭が真っ白になるくらいのびっくりするようなことをしてから笑わせるのが一番いい。 弥和にはこれが一番なんだ。