そんなある日、仕事中にすばるに呼び出された。



 「なに?今仕事中なんだけど。」


 「あのさぁ雅…俺…」



 「雅―!!お客さん!!」



 ホールから聞こえた声に
 すばるが黙り込む。


 「…?」



 どしたんだろう。
 何かすばる変…。






 結局その日にすばるの話を聞く事はなくて



 すばるが店を休んで3日が過ぎた日。





 「ちょっと!!小栗辞めるってまぢ!?」



 はぁ!?聞いてないんですけど!!


 「エミリそれまぢ!?」


 「まぢ!!こないだ店長と話てんの聞いた!!」



 なにそれ…
 あたし聞いてない…
 そりゃぁあたしは彼女でもなんでもないよ…
 でも…




 …RRR…



 誰よこんな時に!!



 着信<すばる>



 すばる!!



 「もしもし!!」


 「あっ★雅~♪久しぶり♪」


 「久しぶり♪じゃないよ!!
 なにしてんの!?」


 「風邪ひいてもてさぁ-。
  ほんでな、俺店辞めるねん。」


 「…うん…」


 「ありゃ?ビックリせぇへんの?」


 「エミリから聞いた…」



 エミリからじゃなくて
 すばるの口から聞きたかったよ…。