「それじゃ、綺羅!

ばいばい、また明日ね」



「ばいばい翔!」




いつもの曲がり角で、それぞれ逆方向へ行き、自宅へと帰る。




1日がなんだかとても早く感じた。




今日はもう、翔とは会えない。




恋人なんかでない私が、


翔に“会いたい”


なんて言えるはずもない。





いつか、そんな事を言える日が




来るのだろうか…