りんside/









今日はバスケ部の試合の応援。







いつもように、丈の長い学ランを着て

赤いハチマキにたすき。

そして真っ白な手袋。















るい「今日も声出すぞ-!」


「「「うぃ」」」







そして試合と同時に始まった、

あたしたちの応援合戦。















今だけは自分を捨てて、

精一杯の大声を出した。







あたしの隣にお兄ちゃん。

その横の夏乃も頑張っていた。















夏乃「ゴリラ先輩、

  チアリ-ディング部見すぎ!」







休憩中に、

夏乃がゴリラ先輩にダメ出し。















よくある光景だ。







ゴリラ「いやだって、可愛いんだよ」


夏乃「それは解ってます」


ゴリラ「だろ-?」


夏乃「でも今は応援中ですから」















一方であたしは退屈だ。







サッカ-部の試合なら、

全然疲れないし、退屈じゃない。















時々あたしに見せる

涼太先輩の笑顔は眩しいくらいで。







るい「よし、再開するぞ-」















お兄ちゃんの声に、

応援部員は立ち上がった。







試合もだいぶ終盤戦。















今日も応援頑張って、

明日の学校楽しみにしとこ。







あたしはスポ-ツ飲料を

床に置くと、

自分の定位置に着いた。