りんside/









試合が終わると同時に、

あたしは応援部を抜け出そう作戦。







でも部員にバレたら

めんどくさいよな-…。















目の前にメルくん発見…。







メル「先輩、これ運びましょ♪」


りん「あ-、ちょっとね-、

  あの、トイレ行くから」


メル「そんなん後で」


りん「ト、トイレくらい行かせてよ-」















首をかしげるメルくんの隣を、

あたしは笑いながらすり抜けた。







するとまた後ろから

声をかけられた。















「りん、これ手伝って」







りん「………ごめん、どっち?」















細くて折れそうな腕と

色が白い顔。







月「月のほう」


りん「あ-、月さんね。ごめん無理」


月「サボりか」


りん「そんなんじゃないよ、じゃあね!」















そう言うと、

今度は前から背の高いヤツ。







りん「チャラ男、どいて」


チャラ男「あ、さっせん」















それで会話が終わればいいのに___







チャラ男「先輩、タコス食います?」


りん「はあ!?」


チャラ男「マジ美味いっすわ」


りん「いらない! それより働け!」


チャラ男「先輩も働きましょうよ」















コイツ手強い。







りん「あたしは、ちょっと___。

  ほら、向こうで夏乃が

  大きい大太鼓運んでるじゃん!」


チャラ男「しゃ-ないっすね」















そう言ってチャラ男は、

タコスを口に

夏乃の元に小走りで向かった。







さて、あたしも___。