りんside/









「「「せ-い-び-!」」」







サッカ-グラウンドで

また響き渡る自校の応援歌。















隣ではキャピキャピの

チアリ-ディング部___。







応援席には、

溢れかえる女の子たち___。















そしてあたしの隣には―…







ゴリラ先輩___。















夏乃「ゴリラ先輩、また女の子たち

  見てたでしょ!?」


ゴリラ「いやいやいや…!

  こんな数のキラキラガ-ルズがいて

  見ないほうがおかしいよ!」







またまた夏乃が

休憩中にゴリラ先輩に説教中。















夏乃「星さん月さんは、

  必死に旗振ってますけど-」


ゴリラ「あいつらは女の子に

  目がないっていうか―…」







ゴリラ先輩が言い訳をする中、

あたしはずっと涼太先輩を見ていた。















休憩中に、仲間と

雑談をして笑う先輩。







いや-、遠くから見てもイケメン!















りん「ね-、お兄ちゃん」


るい「ん-」







隣でジュ-スを口に含む

お兄ちゃんに話しかけた。















りん「試合終わったら、行ってもいい?」


るい「涼太のとこ?」


りん「そう!!」







あたしが身を乗り出して聞くと、

お兄ちゃんは頭を抱え始めた。















「試合開始しま-す」







そんな声が聞こえて、

お兄ちゃんは我に帰った。















そしてあたしに微笑んで言った。







るい「今日だけな」