「ねぇ~今日も小川ゆかり来てないね~!!」
「もしかして、サボリ!?」
クラスの女子が私が来てないって毎日言ってる。ずかずかと私の机の上に座っている。
毎日私の机の上に座るからムカムカしてきて、コイツらに恥かかせてやる!!心の中で元気よく決めた。
小川ゆかり 高3
影薄い。将来はお父さんとお母さんみたいにならなければ…とずっと願ってる。
「もう何日も学校来てないじゃーん。」
「もう、このまま来ないんじゃないの?まぁ、来たとしても小川さんって影薄いからもしかしたら、今来てるんじゃない?」
「えっ!そしたら小川さん幽霊じゃん。怖っ。」
幽霊じゃないし。ちゃんと来てるし、お前らどついたろーか?
「なんの話してんの?」
「えっ!?それは小川ゆかりさんの話を…てキャーッ!!嘘!竹内亮太君!?なんでこのクラスに?」
竹内亮太はこの学校一イケメン。モテまっくて、私(と男)以外は女全員告ったけど、全員断った。噂では、キレイな彼女がいるらしい。
まあ、そうでしょう。学校一イケメンが彼女が居ない方がおかしい。