これが、貴方との出逢いだった。

貴方との出逢いでこの冷めた私を

変えてくれるともこの時は

知る由もなかった。




うわー、なんか怠そうな先生だな。

こうゆうタイプ苦手だなー。


そんな事を思っていると、

隣の席の人から声をかけられた。

「ねぇ、さっきの代表のカッコ良かったよ!

凄いね、あんな所で話せるなんて…。」


誰だ、この子。

「どうもありがとう」

そう言い私は作り笑いを浮かべた。

「私、詩野河 結菜(シノカワ ユイナ)って言うの。

友達になってくれないかな?」

いきなりかよ…。

と思いつつ、

「良いよ、私は清水葵依

よろしくね」

と答えた。

「うん!こちらこそよろしくね」

結菜は二重の大きな目を

細めて、可愛い笑顔で笑っていた。