数分後...。
あたしと八神龍樹は無事、有栖川高等学校に到着した。

...が。朝のホームルームには間に合いませんでした。
なんとか一限目には間に合うように...!!




『ありがとな、凜!』




噓...。
心臓が止まりそうになった。
そう言って笑った、八神龍樹の顔があまりにも、夏樹にそっくりだったから。
息が...できない...っ。





『お前、何組?』

『え...と...5組』
『お、一緒じゃん』

え...
マジカヨ!?!?

『早くしねぇと一限間に合わねぇぞ。』

『わ、ちょ!?』
そう言って、八神龍樹はあたしの腕を掴んで強引に引っ張った。

って...いきなり手を握るな!!






急いで靴を履き替えて、1年の校舎に入ったときだった。


『龍樹ー!!おはょおっ』
『龍樹、遅いよぉーっ一緒に登校するっていったじゃん!』
『八神くーん!こっちむいてぇ!!』
『ちょ、その子だれぇ!?』
『龍樹ぃ!!』


え...うわ...

聞こえてきたのは黄色い、女子の声。