―龍樹said―

メアドを知ってる女の中で
気まぐれによんだ女が俺の目の前で制服を脱ぐ。

『んもぉ龍樹、最近全然遊んでくれなくてつまらなかったんだけど。』
名前すら覚えてない女。
『早く龍樹も脱いでよ』

学校の図書室。
放課後なんて誰も使わないから。





けど、女を呼び出したのに、
なんかそういう気分になれない自分がいて、変な気持になった。





『りゅーき』
女が甘ったるい声を出す。
俺の母親と同じ声。
気色わりぃ...

『わり、気分のんねぇ。帰る。』
俺は開きかけてたYシャツを直した。




『ぇ!?は!?まだなんもしてないじゃん!!ちょ、龍樹!?』
図書室から出ようとした瞬間...


バサバサ...
ぁあ、なんでこのタイミングなんだよ。
床に紙が散らばる音。
俺を見てたち尽くすのは...凜だった。

『ちょっと龍樹!?』

はだけた女が飛び出してくる。
ぁー...これ、最悪じゃね?



『ッ...』



凜は泣きそうな顔してるし。
『お邪魔しました!!』


はぁ...馬鹿じゃねぇの?あいつ...