少しの沈黙が流れる。


近くの席の子供がはしゃぐ声が聞こえてきた。あぁ、無邪気だなぁ。



「理沙、俺やっぱりバスケの推薦行くよ」



少し長めの沈黙をバッサリと破ったのはいつもより少し固くて低い声。



「そっか...」



それに曖昧に頷くしかできない私。