「理沙、」



凌が柔らかい声で私を呼んだ。





いつものファミレスでいつもの席。




「凌」



私は彼の座っている席に近づき、向かいに座る。


「ごめんね、遅れて」


「俺も来たばっか。気にするな」



凌はニコッと笑って頼んでおいてくれた飲み物を差し出した。



「ありがとう」


私の好きなフルーツティーで思わず頬が緩む。