「おかしくねぇか?おかしいだろ!?なんで交通ルールを守ったあいつが死んで、俺が生き残ってるんだよ!それなら俺が死んだほうが割にあってただろ!」
大粒の涙を落としながら、大垣くんは叫んだ。
なんとも返せない。
ただ、目の前で親友が死んだショックは、言葉には言い表せないほどなんだということは分かった。
「……ごめん。で、そのあと病院で意識不明のまま……死んじまった」
また歩き始めた。
学校から2時間は歩いているけど、体はちっともしんどくなかった。心が苦しかった。