「生きているのが辛いの」と

雨降る夜に泣き叫ぶ


「一緒に死んであげるから」


雨の中

裸足のまま
私の手をとり飛び出した

雨に濡れた
アスファルトの感触が
足の裏に伝わった

ふたりの瞳は雨と涙で
グシャグシャで

全身濡れて
心も身体も冷たいのに

繋がれた
手のひらだけが温かい

生きているから
温かい


「生きるも死ぬのも
一緒だよ」


重なり合った唇から
温もりが広がる


胸の傷も
抜け落ちた髪さえも

あなたはいつも
愛してくれる


「ありがとう」


いつも一緒

どんな時も
ずっと一緒


「世界で一番愛してる」