部活が終わり 帰りの時間になった。



真っ暗の中優斗と帰っていた。



「晴輝?お前雪のこと好きだろ?笑」


優斗は急にそう言ってニヤッとした。



「なんだよ。きゅーに」


「俺を誰だと思ってんだ?お前と何年間一緒にいると思ってんの」



また、ニヤッとして笑った。



「そーだよ。ずっと好きだった。物心ついたときにはいつの間にか雪のことしか考えられなくなったんだ」


いざ他人に言うと照れる。



「やっぱり」



「え?」



「そーじゃないかなーって思ってた」




「さすが俺の親友」



優斗とは小さい頃から一緒。




暇な時はサッカーしてたっけ。




「明日頑張ろーな。絶対勝とう!」


優斗はVサインを出して笑った。


「おう!」




俺は信号を真っ直ぐいき、優斗は左に曲がった。



家についた。



「ただいまぁ」


ドアを開けながら言う。



「やっぱりねー。誰もいないっと。」



と言いながら家に入った。



俺は真っ暗闇の中を真っ直ぐいき階段をのぼり自分の部屋に入った。




俺の親は離婚して、お母さんと2人暮らし。




小さい頃に離婚したからお父さんの顔も覚えてないし、思い出もない。




お母さんは、女でひとつで俺をここまで育ててくれた。




でも…



この時間は仕事してないはずなのに時々帰ってこなかったりするんだ。